広さ8畳ほど、無機質な材質の壁で囲まれた部屋にはここへ入ってくるための扉と、壁にかけられた大きいテレビだけ。
実家の父の仕事がうまく行かず仕送りが減り、加えて努めていたバイト先が倒産し、学費をどうしたらよいのか、と思案していたところ、雑誌の隅に掲載されていた怪しげな高額な報酬のアルバイトを見つけ、応募してみたのだ。
夕刻、指定された場所を訪れると老齢な男性が待っており、この部屋に入るように言われたのだ。雇い主は別、とのことだった。
2018/08/10
世界一狭い檻 (下)
私が病院の汎用アンドロイドへ閉じ込められてからどれくらいが立っただろうか。
私の中にインストールされたメイドモジュールが私の意思をすべて抑えつけ、直立不動で笑顔のまま私を立たせ続けている。
私は目の前の人物がなにか指示をするか、危険にさらされない限りは待機を命じられている。数ヶ月前は院長がメイドモジュールのマスターであったのだが、つい最近になってマスターの譲渡が行われた。
その人物は…。
2018/08/06
2018/08/05
人形遣いの少女 発見
さて、私がもとに戻るための旅をはじめてもう4年目。
元に戻るためには3つ方法があると考えている。
1つ目は人形->人へ意識を移せる能力者を探すこと。
2つ目は私をこんな風にした能力者を探し、能力を解除してもらうこと。
…3つ目はその能力者を殺すこと。
どれも問題点は山積みだ。
元に戻るためには3つ方法があると考えている。
1つ目は人形->人へ意識を移せる能力者を探すこと。
2つ目は私をこんな風にした能力者を探し、能力を解除してもらうこと。
…3つ目はその能力者を殺すこと。
どれも問題点は山積みだ。
2018/08/03
匿名受験
最近はどこもかしこも平等性が叫ばれてはじめ、受験にもその波は押し寄せてきていた。
「先輩、匿名受験ってなんですか?」
「なんだよ、お前も来年受験なのにそんなんで大丈夫か?いいか、匿名受験ってのはな」
「先輩、匿名受験ってなんですか?」
「なんだよ、お前も来年受験なのにそんなんで大丈夫か?いいか、匿名受験ってのはな」
2018/08/01
2018/07/29
2018/07/27
変化注意予報
「本日の天気は曇り、魔素濃度は1%未満で推移するでしょう。変化のおそれはほぼありません。外出の際は…」
テレビに設定したタイマーで電源が入り、朝のニュースが流れる。
魔素とは人間にとって害のある気体である。
ある日突然異界と繋がった穴から吹き出てきたこの薄い紫をした気体は、
人間に悪影響を及ぼしやすい。大量の摂取すると死の可能性もある。
世界の軍隊が総出をあげ穴を塞ごうとしたのだが、作戦はことごとく失敗。
その過程で摂取した魔素は太陽光を浴びることで除去できることがわかり、
防げない穴は諦め、魔素濃度を厳しく監視するようになった。
さて魔素を人間が取り込むと何が起きるかというと…。
テレビに設定したタイマーで電源が入り、朝のニュースが流れる。
魔素とは人間にとって害のある気体である。
ある日突然異界と繋がった穴から吹き出てきたこの薄い紫をした気体は、
人間に悪影響を及ぼしやすい。大量の摂取すると死の可能性もある。
世界の軍隊が総出をあげ穴を塞ごうとしたのだが、作戦はことごとく失敗。
その過程で摂取した魔素は太陽光を浴びることで除去できることがわかり、
防げない穴は諦め、魔素濃度を厳しく監視するようになった。
さて魔素を人間が取り込むと何が起きるかというと…。
2018/07/26
変わらず愛し続ける心
朝起きたら自分の体が一変していた、という体験をしたことがある人はいるだろうか。
いたらぜひ、今、この身に起きている現象を説明してほしい。
身長が縮み、手や足、身体は半分以下にやせ細っている。
慌てて布団から跳ね起き、姿見に映った自身の姿は、以前の高校生男子の容姿からはかけ離れた、小学生ぐらいの可愛らしい少女であった。
肩にかかるぐらいまで伸びた髪の毛は細く、つややかだ。
いたらぜひ、今、この身に起きている現象を説明してほしい。
身長が縮み、手や足、身体は半分以下にやせ細っている。
慌てて布団から跳ね起き、姿見に映った自身の姿は、以前の高校生男子の容姿からはかけ離れた、小学生ぐらいの可愛らしい少女であった。
肩にかかるぐらいまで伸びた髪の毛は細く、つややかだ。
2018/07/24
この世界で起きた、幸せな入れ替わり
この世界では聖職者からの神託によって与えられた職業にしかつくことができない。
聖職者は世界に問いかけ、本人の資質を見極め、最適な職業を幾つか提示する。人はその中から職を選び、生きてゆくのだ。
神託がないまま職へついても、スキル(才能)を全く得ることはできない。もちろん技術だけでも生きていこうと思えば生きていけるが、一流と呼ばれるためにはスキルが不可欠なのであった。
聖職者は世界に問いかけ、本人の資質を見極め、最適な職業を幾つか提示する。人はその中から職を選び、生きてゆくのだ。
神託がないまま職へついても、スキル(才能)を全く得ることはできない。もちろん技術だけでも生きていこうと思えば生きていけるが、一流と呼ばれるためにはスキルが不可欠なのであった。
2018/07/22
高原さんと憑依能力 (2)
「え、じゃあこの身体は…?」
慌てて身体を確認する。
さっき憑依した高原さんに比べて随分と小柄のようだ。
立ち上がってみると高原さんの頭1つ分ぐらい背が低い。
「どうだい、私の妹の身体は」
どうやら高原さんの妹さんの身体のようだ。
…自分の妹を実験体に差し出すなんてとんでもない姉である。
自分と姉の胸元を交互にじっと眺める。
慌てて身体を確認する。
さっき憑依した高原さんに比べて随分と小柄のようだ。
立ち上がってみると高原さんの頭1つ分ぐらい背が低い。
「どうだい、私の妹の身体は」
どうやら高原さんの妹さんの身体のようだ。
…自分の妹を実験体に差し出すなんてとんでもない姉である。
自分と姉の胸元を交互にじっと眺める。
2018/07/21
人形遣いの少女 (3年前)
ふー疲れた、ちょっと座ろうかな。
別に"私"の身体の疲れが分かるわけではない。
もちろん顔色や発汗を見て体調の良し悪しを判断することはあるが
ちょっとした疲れが表情にでる、なんてことはないので定期的な休憩を取るに越したことはない。
別に"私"の身体の疲れが分かるわけではない。
もちろん顔色や発汗を見て体調の良し悪しを判断することはあるが
ちょっとした疲れが表情にでる、なんてことはないので定期的な休憩を取るに越したことはない。
2018/07/20
人形遣いの少女
私には昔から不思議な力があった。
気が付いたのは、中学のころに起きたある事件がきっかけだった。
その不思議な力というのは人から見ればなんだ、そんな役に立たないものか、と思うかもしれない。
でも、今の私にはこれが必要不可欠となっている。
気が付いたのは、中学のころに起きたある事件がきっかけだった。
その不思議な力というのは人から見ればなんだ、そんな役に立たないものか、と思うかもしれない。
でも、今の私にはこれが必要不可欠となっている。
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