2020/06/01

フトマロの首輪

「…あんたなの、このふざけた手紙よこしたの」

私は目の前の男に向かって白い封筒を投げる。
理科室の机をすぅと滑って男の前に止まった。

「全く…お前みたいなやつが差出人だってわかってたら来なかったのに…。一応聞いてやるけど、なんの用なの?告白とかなら間に合ってんだけど」
「………」